違和感が世界を変えてくれる たとえば色の呼称も 考え方も
クレヨンや色鉛筆は「肌色」という呼称を使わない。
そんな話を昨夜、テレビで知りました。
なぜって、肌の色は一色じゃないから。
言われてみれば、その通り。納得です。
では、元・肌色は? 今、「うすだいたい」とか「ペールオレンジ」とか呼ばれているそう。
一方、webデザインの世界では「肌色」は健在。少なくとも2つパターンが検索可能です。この4色をWEB向けの配色モードRGBで表すと、下のイラストのようになりました。
比較して分かったんですが、日本的感覚でとらえた「肌色」は1つじゃありませんでした。「色白」「小麦色」などの表記を脇に押しやったとしても、1つには絞り込めなかったんでしょうね。この事、「肌色」を呼称に選んだ人も、きっと分かっていたんだと思います。でも通じたから、採用されたのでしょう。
この話の核心は何でしょう?
わたしは違和感だと考えます。違和感は偉大です。気づいたら直ぐ、軌道修正を促してくれます。アメリカの文具メーカーが「肌色」としてきた色 flesh の呼称を pearch に改めたのは1962年。時代背景を考える感慨深い。日本は2005年から。この時間差を云々するよりも…。多様diversityを意識して気づく。気づいたら変える。それでいいと思います。
違和感を大切にしたいです。違和感は世界を変えてくれます。