昨夜の話題

stories.を綴っています。 「パンで街をを幸せに」ほか。 大学を少し。tweet名、やじマス。 柴犬が好き。家事まぁまぁ。土日はお休み。

ボーナス増=景気よくなる の最近について

ボーナス、賞与、期末手当+勤勉手当、一時金…

名前は何でも給料とは別にお金が貰える。
臨時収入はいつになっても嬉しい。

 

で、気分はウキウキ。「こういう時こそ、前から欲しかったアレを買おうよ!」「それでもまだ余裕があるね…パーッと使っちゃう?」 

 みんながそう思うから、ボーナス額増のニュースは景気がよくなる兆しとされてきました。

 事実、20世紀はそうでした。「ボーナスの出る会社や役所の人が盛り上がる→ほうぼうでお金を使う→売り上げが伸びる」を実感できたんです。

 

ところが、現実をご存知の方には今さらですが、大きな会社の職場でさえ、働く人すべてにボーナスが出ているか?というと…違いますよね。社員じゃない人には出ないし、社員でも「正」と「契約」では額が大きく違います。

ですから…「今日はボーナス支給日!」なんて話が職場ではしづらい。一緒のチームで仕事の内容も変わらないのに、ボーナス格差をわざわざ話題に出せば、職場がギスギスするだけですから。

かくして、ボーナス支給日の職場は特段の盛り上がりも無く、いつもの通り。仕事を終え、一人二人と職場を静かに出ていくのでありました。

 

少し統計の話。

ボーナス増を景気を押し上げるニュースとするには、額の増減より、ボーナスをもらえる人の増減を先行させて評価する必要があります。

 

景気がよくなる予感=ボーナスをもらえる人の数×ボーナス増の額

 

新聞は、上の構図の後ろばかりを取り上げますが(20世紀感覚)、雇用構造が変わる現在(21世紀感覚)では、構図の前「ボーナスをもらえる人の数」が効いてきます。

 

経済統計、そのなかでも賃金の統計を扱う労働統計を見るときは、ここのチェックが必要です。すると分かりますよ。皆さんがふだん感じているように「ボーナスをもらえる人の数」は減っているようなのです。
キーワード「毎月勤労統計」「賞与の支給状況」「支給事業所に雇用される労働者の割合」「支給事業所における労働者一人平均賞与額」は参考までに。

 

今年の6月は、どうだったでしょうね? 
ボーナス増のニュース、また空を切ように感じるのですが…